SAPは多くの企業で業務システムとして導入されているERP(統合業務システム)です。Zendeskは多くの企業でカスタマーサポート業務に利用されるクラウド型のソフトウェアです。本記事では、SAPやZendeskが公開しているAPIなどの技術仕様を用いて個別開発を行うことを前提に、連携例や期待できる効果を紹介します。

開発事例|ZendeskとSAP Hybrisを連携。 Zendesk上でユーザー情報を参照できるようにした - ZeQ,inc.

 連携顧客情報の統合管理

ZendeskとSAPを連携させることで、顧客情報を統合管理することができます。SAPに登録された顧客情報をZendesk上のアプリケーションで参照する方法と、SAPとZendesk上の顧客情報で同期をする方法があります。ユーザーの顧客情報を統合管理することで、最新の顧客情報をもとにカスタマーサポートを行うことができます。

ZendeskとSAPを連携するとできること

顧客の注文履歴の確認

ZendeskとSAPを連携させることで、顧客の注文履歴を確認することが容易になります。例えば、顧客から問い合わせがあった場合、その顧客の注文履歴をZendesk上で確認することができます。

顧客情報の連携

SAPに蓄積された顧客情報を自動的にZendeskに反映させることができます。また、Zendeskに登録されたチケット情報を自動的にSAPに連携させることも可能です。これにより、複数のシステム間での情報差異をなくなるため、正しい情報を元に顧客対応が可能になります。

レポーティングの精度向上

ZendeskでのカスタマーサポートデータをSAPに取り込むことで、顧客をより多面的に捉えることができ、レポーティングの精度が向上が期待できます。